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  食っちゃ寝を続けたら?

機械が使わなければさびるのと同じように、人間の体も動かさなくては衰える。では、どう衰えるのか。具体的には次のとおりだ。
  1. 筋肉が萎縮して硬くなる
2. 心臓が小さくなる(心容量の減少)→ちょっとしたことで脈拍が上がる
3. 心肺機能が低下して、最大酸素摂取量が減り、スタミナがなくなる
4. 立っていられなくなる(起立耐性の低下)
5. 骨がもろくなる(骨軟化)

  これらを証明するのに、興味深い実験がある。
「ベッドレスト実験」といって、健康で若い人を3週間ベッドに寝たきりにさせるとどうなるかを調べたものだ。その結果、筋肉が衰えるだけでなく、心臓の大きさ、心肺機能まで著しく低下してめまいを起こし、立ちあがることさえできなくなったという。
まあ、これは極端な例だが、いずれにせよ運動不足が続けば、こうした悲惨な状況に一歩一歩近づいているのは明らかだ。

アナタの歳はウソの歳?


  体力テストをしてみたら、自分の年齢でできるはずのことができない!
これがいわゆる「体力年齢」というやつだ。30代なのに体力年齢が40代50代なんて人、けっこういる。

実際、中高齢者では約半数の人が、体力年齢が実際の年齢よりも高い、つまり年齢以上にカラダが衰えているという調査結果もある。

東京都のある会社でおこなわれた社内体力テストの結果をまとめたもの。中高年齢者4,072人のうち、体力年齢が実年齢より劣っている人が、52.2%にも達している。


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